工業会JFMA規格 TI 105:2014 ファイバーレーザ加工機の安全要求事項
日本鍛圧機械工業会はファイバーレーザ光の危険性を防ぐため、ファイバーレーザ加工機の安全要求事項を工業会規格TI105として作成しました。加工機としては初の規格となります。
ご存じのようにファイバーレーザ加工機で用いられるレーザビームは直接光、反射光 ともに角膜を抜け、網膜や視神経を破壊し、回復不可能な損傷を与えます。メーカーはハンドヘルドレーザ加工機を含むファイバーレーザ加工機で使用されるレーザビームがCO2との波長の違いによる危険源を発生させることを考慮して設計しなければな りません。
このための規格を工業会規格として制定しました。この規格は「ファイバーレーザ加工機は、クラス1のAELを超えるレーザ放射(反射光などの迷走レーザを含む)に対する人体への被ばくを防止する為、保護きょう体を備えなければならない。」を基本として各危険源対策の設計要求事項や方策の確認、さ らにユーザへの情報などいろいろな観点から作成されており、今後のファイバーレー ザ加工機の安全な開発・普及を願うものです。
注)クラス1のAEL(Accessible Emission Limit被ばく放出限界)のレーザ放射レー ザ光は本質的に安全なものとし、どのような条件の下でも最大許容露光レベルを超えることがあってはならないもの。
ご参考 工業会規格TI105ファイバーレーザ加工機の安全要求事項より
- 4
- リスクアセスメントの実施とリスク低減
- 4.1
- レーザによる固有の危険源
- 4.2
- 外部要因による危険源
- 4.3
- ハンドヘルドファイバーレーザ加工機の使用と関係する更なる危険源5 安全要求事項及び方策
- 5.1
- 一般的要求事項
- 5.2
- レーザ放射危険源に対する保護
- 5.3
- 制御方法と回路
- 5.4
- ビーム伝送システム
- 5.5
- ハンドヘルドファイバーレーザ加工機の設計要求事項
- 5.6
- 複合機及び長尺対応のファイバーレーザ加工機の安全要求事項
- 6
- 安全要求事項及び方策の確認
- 6.1
- ファイバーレーザ加工機の確認
- 6.2
- リスク評価の確認
- 7
- ユーザーへの情報
- 7.1
- 一般的要求事項
- 7.2
- ユーザーに対しての安全要求事項
- 7.3
- 高電圧に関する情報
- 7.4
- ハンドヘルドファイバーレーザ加工機に関する情報
など
工業会規格JFMA TI 105:2014 ファイバーレーザ加工機の安全要求事項 (A4×39枚 1.20MB)