プレス機械加工・板金機械加工の技能検定制度一覧表(国家検定)
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技能検定とは
- 技能検定は、「働く人々の有する技能を一定の基準により検定し、国として証明する技能の国家検定制度」です。職業能力開発促進法(昭和34年)で実施され、令和7年2月現在、都道府県が実施する職種が111職種、指定試験機関が実施する職種が22職種となっています。
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技能士称号
- 技能検定の合格者には、厚生労働大臣名(特級、1級)、または都道府県知事(2級、3級)の合格証書が交付され、技能士と称することができます。技能検定の合格者は、確かな技能の証として各職場において高く評価されています。
技能士職種(プレス機械や板金機械関係)
- 金属プレス加工技能士
- 鍛造技能士
- 工場板金技能士
<金属プレス加工技能士>
- 区分・等級
特級、1級、2級
対象とする技能の範囲
プレス機械による金属薄板の加工に必要な技能
試験科目
学科試験、実技試験(製作等作業試験、計画立案等作業試験)
受検資格
実務経験、または養成校卒業要、実技試験には、動力プレス特別教育修了要 特級の場合には1級合格後5年以上の実務経験が必要。 詳細は試験を実施する各都道府県の職業能力開発協会にお尋ねください。 -
<鍛造技能士>
- 区分・等級
自由鍛造、ハンマ型鍛造、プレス型鍛造の3区分があり、各々1級、2級の等級がある。
対象とする技能の範囲
金属薄板の加工及び組立てに必要な技能
試験科目
学科試験、実技試験
受験資格
実務経験、または養成校卒業要。 一般には、1級を受けるには7年以上の実務経験または2級合格後2年以上の実務経験、2級を受けるには2年以上の実務経験が必要ですが、学歴により必要な経験年数が異なります。詳細は試験を実施する各都道府県の職業能力開発協会にお尋ねください。 -
<工場板金技能士>
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区分・等級
技能試験では「曲げ板金作業」、「打出し板金作業」、「機械板金作業」、「数値制御タレットパンチプレス板金作業」の4つに区分され、各々特級、1級、2級、3級の等級がある。
対象とする技能の範囲
金属薄板の加工及び組立てに必要な技能
試験科目
学科試験、実技試験
受験資格
実務経験(表にある「受検資格に必要な実務経験」は、学歴や保有技能によって実技試験が免除されたり、実務経験の年数が緩和されますので、詳細は試験を実施する各都道府県の職業能力開発協会にお尋ねください。)等級 習得レベル 受検資格に必要な実務経験 特級 管理者または監督者が通常有すべき技能の程度 1級合格後、実務経験5年以上 1級 上級技能者が通常有すべき技能の程度 実務経験7年以上または2級合格後2年以上 2級 中級技能者が通常有すべき技能の程度 実務経験2年以上または3級合格者 3級 初級技能者が通常有すべき技能の程度 検定職種についての実務経験があれば期間は不問 協会
- 国(厚生労働省)が定めた実施計画に基づいて、試験問題等の作成は中央職業能力開発協会が、試験の実施は各都道府県職業能力開発協会が行っています。
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その他ご参考
- プレス機械作業主任者とプレス関係の安全特別教育もご参照ください。
- 注意:プレス・板金機械関係の概要を一覧表にするため、その他の職種を省略しています。概要を一覧表に作成/チェック(10-10-07)しましたが、要約・意訳・省略しているところがあり、また改正等もありますので、必ず下記を閲覧してご確認ください。
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参照・お問合せ先
- 中央職業能力開発協会