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鍛圧機械とは 

「鍛圧」とはなんでしょう。一般にはなじみのない言葉ですね。「たんあつ」と読みます。
1939年商工省が業界の組織化を図ったとき、造機(ハンマー等)や造機(プレス機械・プレスブレーキ等)などを総称する言葉として一字づつとり、「鍛圧機械」という造語をしたようです。一般的に第2次金属加工機械で工作機械(工具で切削して作る機械)以外の金属加工機械・金属成形機械を「鍛圧機械」といいます。
なお第1次とは鋼材や鋼板などをつくる機械で、第2次とはその鋼材や鋼板などを加工する機械です。

商品分類としては、日本標準商品分類1990年版によると、

  3 生産用設備機器

  32 金属加工機械 (MetalL working machinery)

321

金属工作機械 (Metal cutting machine tools)

322

金属1次製品製造機械

323

第2次金属加工機械 (Metal forming machinery) のすべて と

321

金属工作機械の32185レーザ加工機や32189(プラズマ加工機)など

322

金属一次製品製造機械の3223製管機械の一部など となります。

また業種としては日本標準産業分類(2007年11月改定) 分類項目名(2008年4月適用)では

 

  E 製 造 業

   

26 生産用機械器具製造業

     

266 金属加工機械製造業

2661

金属工作機械製造業
主として金属塊から切削加工品を製造する工作機械類を製造(含む放電加工機)。
レーザ加工機、プラズマ加工機。

       

2662 

金属加工機械製造業(金属工作機械を除く)
主としてプレス、鍛造、屈曲、圧延、切断を行う機械の製造業。
主な製品はプレス機械、液圧プレス、鍛造機、ワイヤーフォーミングマシン、ベンディングマシン、製管機、線引機、圧延機、せん断機、ガス切断機、ガス溶接機などの製造業となります。

       

2663 

金属工作機械用・金属加工機械用部分品・附属品製造業(機械工具, 金型を除く)

       

2599

各種機械・同部分品製造修理業
金属加工機械の据付、多種多様な機械及び部分品の製造加工と修理を行う。製造と修理とを分離しえないリビルトなどを行う。

となり、2662金属加工機械製造業を中心とし、2661、2663、2599の製造業の加入している工業会が「日本鍛圧機械工業会」となります。

金属加工機械・鍛圧機械には多くの種類があります。各機種について簡単にご紹介します。

耐用年数表はこちらです。

 

プレス機械 には大きく分けて機械プレスと液圧プレスがあります。

機械プレス

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電動モータによる回転運動を、機械的機構によりスライドの直線運動に変えて、金型を介し素材を成形するプレスです。生産性が高いためプレス機械の9割以上がこのタイプとなっています。

C型プレス

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パワープレス、ギャッププレスなどと呼ばれ、最も汎用性の高い作業性のよいプレスです。一般的には一体構造のため能力2,500kNが限界となります。

 

ストレートサイドプレス

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門形や四柱式と呼ばれる組立て式のフレーム構造で、4本の柱のなかにスライド・ボルスタがある剛性の高いプレスです。能力2,500kNを超える中・大形プレスはほぼこのタイプです。

 

トランスファプレス

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主に門形のフレーム構造で、一台のプレスに複数の金型を装着して、多工程の連続加工を行うトランスファ装置が組み込まれたプレスです。

   

高速精密自動プレス

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主に門形のフレーム構造で、高速(300spm〜数千spm)で順送加工をおこなう高い剛性と精度を備えたプレスです。主にリードフレーム・コネクタ、モータコアの生産に活用されています。

   

サーボプレス (工業会規格TI 103対象機種)

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サーボモータの駆動により、スライドの速度やモーション設定が自由にでき、部品精度、難加工材の成形、金型寿命、生産性の向上が図れるプレスで、急速に普及が進んでいます。

   

粉末成形 (メタルパウダー)プレス

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金属粉末などを圧縮成形するプレスです。

     

インクリメンタルフォーミング機 (ダイレスNC加工機)

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金属NCデータに基づき、移動工具で等高線を描くように素材の金属板を押しつけ逐次的に製品形状に成形する機械です。本加工法ではプレス金型が不要になります。

     

冷間鍛造プレス

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冷間鍛造はシートメタル成形と比較して変形抵抗が高いため、集中荷重にも耐える高い剛性と高い作業エネルギーを保有する機械プレスです。機械式と油圧式があります。

   

熱間鍛造プレス

   

難加工材や複雑形状の成形をするため、鍛造素材を800〜1200℃前後まで加熱して成形するプレス機械です。機械式と油圧式があります。

   

熱間ばね製造プレス

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ばね成形用の専用機です。

   

スクリュープレス

   

スクリュープレスは一組以上の雄ネジと雌ネジをフレーム内で回転させ、加圧力を発生させる形式のプレス機械です。

   

油圧プレス

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機械プレスではできない特殊な分野で活躍しています。ほとんどが油圧作動プレスです。

     

汎用油圧プレス (C形、門形など)

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C形や門形のフレーム構造、トップドライブやアンダードライブなどいろいろな種類があり、歴史も古く、深絞りや深曲げなど長いストローク性が特徴です。

     

油圧サーボプレス (サーボモータ油圧ポンプ直動式)

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サーボモータで直接油圧ポンプを駆動させる油圧サーボプレスです。サーボバルブ(比例電磁弁)を使用した液圧プレスは工業会規格TI 103サーボプレスの範疇に入りません。

     

ファインブランキングプレス

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精密打ち抜きを行うため、トリプルアクションの精度の高いプレスです。一工程成形や多工程の複合成形も行い、自動車部品からIT部品まで幅広い産業分野の加工を行います。

     

ダイスポッティングプレス

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ダイ(金型)を製作・修理・改造するとき、金型の調整(型合せ)を安全迅速に行う機能を有するプレスです。

ハイドロフォーミングプレス

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曲げや口絞りといった予備成形を済ませた鋼管を金型に入れ,液体の圧力によって膨らませ成形するプレスです。

     

粉末成形 (メタルパウダー)プレス

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金属粉末などを圧縮成形するプレスです。

   
 

フォーミングマシン

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鍛造機には、プレス機械に属するものと、専用機があります。

 

ヘッダー

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コイル材を素材としてボルト、ナットなどを2〜5工程で成形を行う横型の圧造機です。

     

(パーツ)フォーマ

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主にコイル材を素材として各種の部品を5〜7工程で成形を行う横型の圧造機です。

     

ワイヤーフォーミングマシン

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多工程の線材や棒鋼材の引き抜き、伸線、撚線を行う成形機です。

     

伸線機・撚線機

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電線・ワイヤロ−プ・特殊鋼線・タイヤコ−ド・鉄線などの線材等を撚るワイヤフォ−ミングマシンです。

     

転造機

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ねじをはじめウォーム、ローレット、セレーション、スプラインなどを転造ダイスにより成形する機械です。

 

ベンディングマシン

 

曲げ加工を行う機械のなかで、プレスブレーキ以外の専用機をいいます。

     

ベンディングロール

     

2〜数本のロールで鋼板などをR曲げする機械です。

     

パイプベンダー

       

管材を曲げる機械です。

     

パイプカッター

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管材を切断する機械です。

     

ロールレベラー

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材料の曲がりや歪みを矯正する機械です。

   

板金系機械

プレスブレーキ

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長短尺板材の直線折り曲げを行う機械です。C形フレーム構造で油圧式が主流ですが、サーボ駆動式や機械式もあります。

 

パネルベンディングマシン

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箱曲げまでを自動的に行えるよう金型を装備した機械です。パネルフォーマともよばれます。

 

シャーリングマシン(せん断機)

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板材を上下一対の長い切刃で切断する機械です。原理的にははさみと同じです。油圧式が主流ですが機械式もあります。

 

パンチングプレス

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タレットなどに用意された数十種類の金型を使って切断や成形を行う機械です。駆動部はサーボ化が進んでいます。厳密にはプレス機械ですが、当工業会では板金機械に分類しています。

 

レーザ加工機

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レーザ光線を熱エネルギーに変換して切断する機械です。板金機械の中心機械となってきています。

 

プラズマ加工機

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電極とワークの間で発生したプラスアークを高温・高圧のプラズマジェットに変えて切断する機械です。厚板切断に特徴があります。

   

自動化装置・安全装置など

送り装置

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プレス機械にコイル材や板材等を供給する自動化装置です。

     

コイルフィーダーライン

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プレス機械にコイル材等を供給する自動化装置です。

     

レベラフィーダ

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コイル材の曲がりや歪みを矯正しながら、プレス機械と連動して設定量を送り込む装置です。

     

ロボットライン

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複数台のプレスラインにおいて、材料や中間製品を自動で搬送するロボット搬送システムです。

     

スクラップコンベヤ

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削り屑を搬送するコンベヤです。

 

光線式安全装置

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光を遮るとプレス機械を緊急停止させる安全装置です。

     

PSDI

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手動でプレス内に材料を供給する作業において、プレス機械の外に手が出るとプレスが作動する安全起動装置です。

     

ロードモニター

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過負荷検知装置です。

 

リビルド

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オーバーホールを含めたレトロフィットにより、機械の性能を維持向上させます。

 

動力プレス特定自主検査点検代行

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定自主検査は年1回必要です。

 

板金機械用金型、かしめ用ファスナー

機種別会員へ

   

板金加工テクノロジーを総合的にサポートしています。

 

精密板金用スポット溶接機

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ワークをテーブルに置いて作業が出来るコンパクトな溶接機です。

 

各種機能部品

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プレスや板金機械を支える各種機能部品です。

 

その他システムメーカ

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プレスや板金機械のシステム構築メーカです。

   

ご参考

国立科学博物館 産業技術の歴史 (鍛圧機械技術)

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