経済産業省「コンテナ逼迫関係 海外港湾の状況」について
- 2022-6-9
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経済産業省よりコンテナ逼迫関係 海外港湾の状況についてお知らせです。
<主なアップデート情報>
①LA(ロサンゼルス)/LB(ロングビーチ)港の状況
・LA/LB 港周辺海域の滞船数は2022 年1 月9 日に109 隻を記録し、1 月下旬まで100隻前後を推移したのち減少し、4 月から5 月にかけては30~40 隻程度で推移している。
・コンテナターミナル内に9 日間以上蔵置されているコンテナに対する課徴金について、アナウンス効果により蔵置コンテナが減少していることから、導入の開始については延期を繰り返しており、2022 年5 月25 日現在も延期中となっている。
・北米航路(横浜⇒LA)のコンテナ(40ft)スポット運賃は、2022 年1 月以降も上昇を続け、4 月時点で14,320 ドル。②米国政府・議会の動きについて
・2022 年3 月15 日、ホワイトハウスは、荷主、物流企業、港湾などのサプライチェーンに関わる利害関係者が物流情報を共有しサプライチェーンの改善を図るプラットフォーム(FLOW:Freight Logistics Optimization Works)の構築を発表。
・2022 年3 月31 日、海上輸送の管理等強化を目的とした海運改革法案が上院で可決。③北米西岸労使交渉が開始
・2022 年5 月10 日、PMA(太平洋海事協会)とILWU(国際港湾倉庫労働組合)間の労使交渉が開始。現在の労使協定は7 月1 日に失効する。交渉が合意に至るまでの間、両者は貨物移動の円滑化に努めるとしている。
・今回の交渉ではターミナルの自動化が重要な論点になるものと見込まれる。④上海市ロックダウン(都市封鎖)の状況・新型コロナウイルスの感染拡大により、2022 年3 月末に開始した上海市のロックダウン(都市封鎖)に伴い、従業員の移動制限等により、倉庫・工場等の稼働停止や内陸部へのトラック輸送の目詰まりが発生。これに伴い、輸入コンテナのターミナルでの滞留・バースの混雑等が発生。2022 年5 月18 日現在、上海市内の封鎖措置はほとんどの地域で継続中であるが、稼働再開する工場や倉庫も出てきている。
・5 月30 日、上海市政府は、都市封鎖を6 月1 日に実質的に解除する方針を発表。